解体・土木 基礎知識

解体工事用語集


解体工事用語集

■解体工事用語:あ行

足場
解体工事を行う際に、解体する建物の周囲に設置する仮設構造物。近隣への安全性の確保、騒音・振動の軽減、粉塵飛散防止といった役割があります。単管足場、枠組足場などの種類があり、現場に応じて、防音パネル、防音シート、防炎シートなどを使用します。

アスベスト(石綿)
蛇紋石や角閃石が繊維状に変形した天然の鉱石。石綿繊維は加工しやすく、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に優れ、安価であることから、建築工事では保温断熱の目的で吹付工事に多く使用されてきました。ところが、アスベストによる健康被害があきらかにり、1975年に吹き付けアスベストの使用が禁止され、現在では、原則的には製造等が禁止されています。
アスベストについて

RC造(アールシー)
鉄筋の型にコンクリートを流し固めた鉄筋コンクリート造のこと。耐火性、耐震性、耐久性に優れていますが、解体に時間がかかり、費用が高めになる傾向があります。

ALC
「Autoclaved Lightweight aerated Concrete」の略語。
高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリートのことで、耐火性・防火性に優れていおり、外壁材・間仕切り壁・床下・屋根床などに使用されています。

A工事
テナントなどの工事において、建物のオーナーが発注する工事のこと。共用部分、エレベーター、階段など、オーナーの資産と場所の工事。費用負担・業者の選定をオーナーが行います。


B工事
防水工事や給排水工事など、建物の設備や安全性確保に係る工事のこと。費用負担を入居者、業者の選定をオーナーが行います。
C工事
クロスの張替えやネット配線など、入居者が使用する内装部分の工事のこと。費用負担・業者の選定を入居者が行います。

朝顔(あさがお)
解体工事の際に落下物が落ちないように設置する防護ネットのこと。

相見積もり
解体工事などの工事をする際に、複数の業者の見積もりを取って比較検討すること。通称「あいみつ」。

居抜き
前のテナントの内装や設備をそのままの状態のこと。内装解体工事の「スケルトン」とは逆の意味。

一般ごみ
家庭から出るごみのこと。ごみは、「一般ごみ(家庭系一般廃棄物)」と、事業者が排出す「産業廃棄物」に分けらます。
解体工事における産業廃棄物処理についてはhttps://kaitaipro.com/iidustrial-waste/

請負(うけおい)
解体工事などの工事で、発注者から仕事の完成を約束して契約を行うこと。請負人は仕事の完成をもって発注者から報酬をうけとります。

■解体工事用語:か行

ガラ
解体工事ででる建築廃材でコンクリートブロックの破片、アスファルト、レンガなどを総称した呼称。解体工事で発生する廃棄物は産業廃棄物となり、適切な処理が必要です。くわしくはこちら

解体業
建築物を壊して撤去する仕事。解体業を行うには、「解体工事業登録」と「建設業許可」が必要です。建設業許可は、「一般建設業」と「特定建設業」に区分されています。くわしくはこちら

境界杭
隣地との境界線を示すために、協会部分地面に埋め込まれている杭。石、繊維強化プラスチック、金属など耐久性のある素材ででできています。境界杭のは独断で設置することはできず、隣地と合意の上で行う必要があります。

躯体
基礎、基礎杭、壁、柱、筋交い、床材、屋根などの建築物の骨組みとなる主要構造部分。大きく分けると、「木造」「鉄骨造(S造)」「鉄筋コンクリート造(RC造)」の3つとなります。これらを解体することを「躯体解体」と呼びます。

建設リサイクル法
資源の有効利用、廃棄物の再資源化・再利用を目的として、平成12年5月に制定された法律。延床80㎡以上の解体工事を行う場合は、届出業者しか解体工事ができないと定めています。くわしくはこちら

建築業許可
解体工事を行う際、500万円以上の工事を行う場合は、建設業の許可(解体工事業許可)を取得する必要があります。建設業許可を受けずに解体工事を請け負うと建設業違反となり、行政処分を受ける可能性があります。くわしくはこちら

経営業務管理責任者
一定期間の経営経験や補佐経験を有し、建設業経営業務の管理責任者。経営業務管理責任者を常駐させることは、建設業の許可を受けるために必要な要件の一つです。くわしくはこちら

建設業専任技術者
指定された資格や実務を有し、専門的な知識や経験を持っている技術上の統括責任者。建設業専任技術者を常駐させることは、建設業の許可を受けるために必要な要件の一つです。くわしくはこちら

構造
建築物がどのような建築材料で構成されているかによって分けられます。建築物の構造は、木造(W造)、重量鉄骨造(S造)、軽量鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)、コンクリート充填鋼管構造(CFT造)、アルミ造の7種類に分けられます。

■解体工事用語:さ行

産業廃棄物
事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、廃棄物処理法で20種類が規定されています。。解体工事で発生する廃棄物は産業廃棄物となり、適切な処理が必要です。くわしくはこちら

浄化槽
トイレから流される汚水を浄化処理し、きれいにして河川に流す装置。プラスチック製とコンクリート製があり、大きさもまちまちです。解体工事の際に追加工事となることがあります。

セットアップ
二つの道路に接している敷地で、道路の境界線を後ろへずらすこと。セットバックした部分は、敷地面積に含まれず建築物を建てることができません。

湿潤化
アスベストを安全に除去するための対策の一つで、散水や薬剤散布などが行われます。。解体工事でアスベストを含む解体工事をする場合、アスベスト飛散防止対策が義務付けられています。くわしくはこちら

スケルトン
内装、外装、設備などを取り除いた建物の骨格や構造部分である躯体のみの状態のこと。テナントの返却時などの現状回復のための解体工事で使われます。

重機
ユンボやパワーショベルなど、解体・建設・掘削などのための動力機械の総称。 解体工事ではこの重機が入るか入らないかで費用が大きく変わってきます。

産業廃棄物
解体工事で出た廃材はすべてこれに該当します。木材、コンクリート、廃プラスチック、混合廃棄物などの種類によってその処分価格がは大きく異なります。

除却
固定資産を取り壊して廃棄することで、「解体」と同義語で使われることがあります。解体は、建築物の取り壊す作業のことを「解体」と呼びますが、各自治体が出す情報では、「除却」が用いられることが多いようです。

砕石
天然の岩石を砕いて建築土木資材として加工したもの。建築物の基礎に使われます。解体工事で発生するコンクリートやアスファルトのがれきを使用したものは「再生砕石」と呼ばれ、天然の砕石よりも安価です。

新・担い手三法
予定価格の適正な設定・歩切りの根絶・ダンピング対策の強化・就業者数減少の歯止め等を目的として、平成26年に、建設業の担い手の中長期的な育成と確保のための基本理念や具体的措置を規定した法令。くわしくはこちら

■解体工事用語:た行

建物滅失登記
家屋や建物が無くなったことを登記簿上に登記することをいいます。登記されている家屋や建物を解体した場合、所有者は1ヶ月以内に建物の滅失登記申請を義務があります。くわしくはこちら

鉄筋コンクリート造
建物の構造の種類の一つで「Reinforced Concrete」の略語でRC造とも表記されます。鉄筋の型にコンクリートを流し固めたもので、耐火性、耐震性、耐久性に優れています。

鉄骨鉄筋コンクリート造
建物の構造の種類の一つで「Steel Reinforced Concrete」の略語でSRC造とも表記されます。鉄筋コンクリートの中に鉄骨を入れ、RC造よりさらに高い耐久性や耐火性に優れています。

鉄骨造
建物の構造の種類の一つで「Steel」の頭文字をとってS造とも表記されます。躯体に鉄製や鋼製の部材を使って建てられたもので、「ブレース構造」「ラーメン構造」「トラス構造」の3種類があります。

地中埋設物
ごみ、がれき、レンガ、浄化槽、ブロック、石など、地中に埋まっている物。解体後の整地で発見されることがあり、追加費用として費用が掛かることもあります。また、遺跡や防空壕などが発見される場合は、これらも地中埋設物に該当します。

中間処分場
解体工事で発生した産業廃棄物を分別、減量化する施設。別名、中間処理施設。
中間処理をしたあと最終処分場へ運ばれます。

手こわし
重機を使わずに人の手のみで建物を解体する人力解体のこと。

建坪
建物が建っている面積のこと。1坪は約3.3㎡で畳2畳分の広さ。解体工事では、「坪」で見積もりの計算が行われるのが一般的です。

■解体工事用語:な行

長屋
独立した2戸以上の住宅が連続して1つの建物を構成している建物。

二項道
建築基準法で「都市計画区域指定時にすでにあった建物群が接している幅4メートル未満の道路で、特定行政庁が指定したもの」と規定されている道路のことで、「みなし道路」「狭あい道路」とも呼ばれます。原則的には、幅員が4m以上ないと道路と認められませんが、建築基準法施行前から使われていた既存の道路で、行政から指定をうけた場合には、幅員が4m未満でも、道路とみなされます。

根切り
建物の基礎を構築するため、地盤の地下を重機などで掘り起こす工事。「根伐り」と書かれる場合もあります。

内装
建物の内部の仕上げや設備のこと。床のタイルや絨毯、壁や天井のクロスや塗装、照明やエアコンなどの設備も内装に含まれます。解体工事では、内装を手作業で分別解体し、骨組みにしてから重機などで躯体の解体をするのが一般的です。

布基礎
建物の基礎の一種。建物の壁にそって壁下にコンクリートを打って基礎を作る基礎です。縦に伸びる「基礎梁」と逆T字型で横に広がる「フーチング」でできており、ベタ基礎に比べてコストが安価になります。

■解体工事用語:は行

平米(m2)
面積の単位で「へいべい」と読みます。1m×1mが1㎡。


土地を数える単位。登記をする場合、すべての地目で「筆」が単位として用いられます。

付帯工事
解体工事で使われる場合、不要なものの撤去など建物本体工事とは別の工事のこと。

旗竿地
直接道路に面しておらず、道路に面した細長い通路の奥にある敷地のこと。通路と敷地が旗竿のように見えることから旗竿地と呼ばれています。建築基準法では、敷地が2m以上道路に接地している必要があります。(接地義務)

分離発注
建設工事の発注を一括で行うのではなく、業務ごとに発注先を分けること。分離発注によって、中間マージンがカットされ、コストダウンにつながります。

ハンドブレーカー
解体工事で使用される手持ち型の建設機械。油圧や空気圧によりスプリングを動かし、打撃を加えて削ります。小型のため、狭い場所や内装解体の作業性に優れています。

粉じん
空気中に粒子状に散る粒子のこと。解体工事等で、破壊や研磨などによって生じます。人体へ吸入されると、肺機能に悪影響を起こし、健康被害に繋がるため、大気汚染防止法では、粉じんについての規定がされています。

ベタ基礎
建物の基礎の一種。壁部分だけでなく、床下全体を鉄筋が入ったコンクリートで覆う基礎です。建物の重量を面で麻エルため、地盤への負担が分散され安定します。

■解体工事用語:ま行

マニフェスト
解体工事によって出た産業廃棄物の運搬や処理を適切に行ったことを確認するための書類。法律上は、「産業廃棄物管理票」と
呼ばれます。産業廃棄物の処理過程を確認することで不法投棄を防止する役割があります。

木密地域
「木造住宅密集地域」の略語。木造住宅が密集している地域のことを言います。木密地域は、火災時の延焼被害や地震時の倒壊が懸念されており、建て替え対策のために、解体費用の助成などの支援が行われています。

木造
建物の構造の種類の一つで「Wood」の頭文字から「W造」とも表記されます。建物の主な構造部分が木材でつくられ、軽量なので土地への影響が少なく耐震性に優れています。建物の規模は制限されます。

モルタル
建築材料の一種で、セメントと水と砂(細骨材)を練って作られます。ブロックやレンガの目地やコンクリートの仕上など、幅広く使われています。

盛土
敷地の造成時に、周辺より低い土地に、土砂を盛ることで平らにして地盤を作ることです。

ミンチ解体
重機によって、建物を一気に取り壊す解体方法です。工期が短縮でき、コストが抑えられるため、分別解体が義務づけられる前は、主要工法となっていましたが、現在は違法となっています。

万年塀
コンクリート塀の一種です。鉄筋コンクリート製の支柱を建て、その間にコンクリートの平板を落として作られます。以前はよく使われましたが、最近は、コスト面からブロック塀が増えています。

真砂土
「まさつち」と読みます。花崗岩が風化して砂状になった土壌を言います。特に関西地方では、解体工事後の聖地に真砂土で整備する方法が取られることがあります。「真砂(まさご)」とも呼ばれています。

■解体工事用語:や行

養生
解体工事で怒る騒音やほこりの飛散を防ぎ、安全性を確保するための対策とそこで使われるシートのことをいいます。。養生シートを使用することで、近隣被害をできる限り防きます。

擁壁
崖などの斜面で、土砂崩壊を防ぐために設置されるコンクリートやブロックで作られた壁のことです。「土留め」と呼ばれることもあります。盛り土や崖崩れによる被害を防ぎます。

有害化学物質
人間や動植物に有害な物質をいいます。有名な有害化学物質としては、アスベスト、PCB等があります。解体工事においても、アスベスト対策やPCB対策は必ずチェックするべきポイントです。
アスベスト対策 
PCB廃棄 

遣り方
基礎工事前、正確な位置を決めるために行う作業。「水盛り」「丁張り」と呼ばれることもあります。建物の配置を決める「地縄張りの後に行われ、敷地内の建物の位置を出します。

容積率
立延面積の敷地面積に対する割合のこと。延床面積÷敷地面積で求められます。延べ床面積は、建物の各階床面積の合計のことですが、容積率の計算をする時には、条件付きで床面積を含まない地階もあり、実際より小さくなることもあります。

■解体工事用語:ら行

罹災証明
火災などの被害遭遇時に、被害を受けた度合いを証明するために交付されるもの。災害対策基本法によって定められています。罹災証明を受けることで、税金の減免や猶予、支援金の支給、火災保険申請などに必要となります。

立米
体積を表す単位で、「りゅうべい」と読みます。1m×1m×1mが1㎡。解体工事の際に出る廃材や不用品の量を測るときには、立米を使って計算されることが多いです。

ラフター
解体工事に使うクレーン車の種類の一つ。走行、旋回、吊り下げを1つの駆動エンジンで行います。運転席から車両運転とクレーン操作を両方行えることが特徴です。

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